アフタヌーンティーをホテルで。

ホテルを遊び場として使っている人にとって、パティシエが変わったとか、シェフが移籍したって話は、身を乗り出してしまうたぐいのお話しでもあります。で、今回はインターコンチに異変が。

今日のは、知ってる人は知ってると思うけど、知らない人は全然知らないお話し。ずうっとリッツにいたパティシエ・徳永純司さんが、ザ・リッツ・カールトン東京からホテル インターコンチネンタル 東京ベイに移りまして。4月16日にエグゼクティブ シェフ パティシエに就任して早3か月。すでにブティックのスイーツは全て徳永さんが創作したものに変わり、新しいインターコンチがしずしずと展開中なのです。

今はパティシエはもてはやされていますので、メディアの露出度合と実力がまるでかみ合ってないような人も多い中、徳永さんは珍しく才能あふれるほうのパティシエです。

それにしても、インターコンチは、お菓子はどちらかといえば美味しい方、気を使っている方のホテルだったのに、なぜここで大一番を仕掛けてきたのか……そっちのほうが気になります。で、ニューヨークラウンジなわけですよ。

パティシエとフロアが積極的にお客様のスイーツに介入するタイプのアトリエ型ラウンジに進化

アトリエ・デセール……つまり、デザート工房なるものがニューヨークラウンジの中にできておりまして、そこでアフタヌーンティーのようなお菓子でさえ、いくつかはそこでシェフが仕上げてきてくれるようになりました。お菓子っていうのは、実際のところ、作り立てが美味しいですしね。

きれいなデザートを作ってくれてるところを眺めながら、楽しい時間を過ごす……そういう能動的でパッションナブルなラウンジに変わりました。

ワインにはソムリエ、ホテルにはコンシェルジュ、スイーツにはヴァンドーズ

そういう意味では、ショップも同じように変わっていまして、スイーツを扱うショップスタッフが「ヴァンドーズ」と呼ばれるスイーツの語り手としての機能を持つようになりました。

ヴァンドーズとは、聞きなれない言葉ですけども、フランス語で直訳すれば売り子さんです。でも、それがスイーツやお菓子のプロフェッショナルとしての機能を持っているという点が、普通の販売員さんとは違うところなのです。

ワインにはソムリエ、ホテルにはコンシェルジュという専門家がいるのに、ホテルの中で大きな柱になっているスイーツには専門家がいない……この視点が大型のホテルとしては新しいなと思います。たしかに、シェフと違ってパティシエがレストランやアフタヌーンティの現場に挨拶に来てくれることは、なくはないけど、まあ、少ないですし。

作り手からこちらのテーブルに来たらスタッフによる「説明」であり、パティシエの温度は伝わってこないことのほうが多いかもしれません。こういう、お客様と作り手の間の溝を埋めるが、ヴァンドーズさんのお役目なのだそう。あんまりアフタヌーンティーの後にケーキ買って帰るなんてこともないですけども、次回はそのヴァンドーズさんとやらの実力を試してみたいと思います。

今までは、ホテルビュッフェで派手にパフォーマンスをするスイーツの飾りつけや、限定スイーツタイムなどで活気を出してきていたインターコンチではありますが、ニューヨークラウンジで、ワンランク上のスイーツの世界を積極的に表現しようとしているのでしょう。

今後がちょっと、楽しみな展開です。また行って来たら感想を書きたいと思います。

プランは珍しく、一休にもオズにもありました。まずは一休から。

平日限定　グラススパークリングかプチガトーワゴン特典が選べるアフタヌーンティー　

土日祝　グラススパークリングかプチガトーワゴン特典が選べるアフタヌーンティー　

本物メゾンシャンパン「ドラピエ」で乾杯するアフタヌーンティー

お次はオズモールから。

【平日★ＯＺ限定ホテルアメニティ付き】スパークリングや種類豊富なドリンク飲み放題！豪華3段アフタヌーンティー

【土日祝★ホテルアメニティ付き】憧れのセレブ空間で　スパークリングワイン＆豪華3段アフタヌーンティー

オズはアメニティ付きですね。おそらく、この全プランの中では、ドラピエついてる一休のが一番お得でしょうかね。昼間から飲める人はこれで良いのかも。うらやましいなあ。